勉強時間足りないって!!

登校日でした。
1,2年生だと,すでに人種違うんじゃないか?ってくらい黒くなっている子も(特にテニス,サッカー,野球のような屋外スポーツ部の子)いますが,さすがに3年生。色は変わっていません。
でも,勉強時間を聞いてみると・・・・
ゲッ!少ない!
子どもたちは,やらない理由をいろいろ述べて
やれ中身で勝負だの,効率よくやってるだの,なんだの言いますが
あのね,
計算問題をじっくりたくさん解いたり,
これまでの既習事項をもう一度見直したり
苦手で分かりにくかったところをまとめてみたり,
英語の長文問題をいくつもやったりっていう,
実力アップのためには避けて通れない部分をやるには,絶対的に時間が必要なの。効率なんて求められないの。計算問題1題1分で解いたとして,それが100題あれば,100分かかるんです。
それが30分にはならない。

さらに,こんな時しかじっくりできないような,毎日新聞を読んで,コラムのわからない単語を調べてみるとか,
文庫本たくさん読んでみるとか,
国語辞典のページをめくって,読んでみるとか,
そんなことだって時間がかかる。

ってことはどう考えても,あんたたち,勉強の絶対量が足らない

じっくり聞くまでもなく,テレビを見,パソコンを開き,メールを打ち,友達と話していると,1日は終わってしまうのです。
明日から・・・・と思っても,なかなか踏ん切りがつけられない。
大人でもありますよね。
どこかでえいや!って掛け声かけて,勢い付けないと動けないんです。

夏休みも半分終わっちゃいました
頑張らなくっちゃ

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タグ:夏休み

宿題の必要ない授業

もう10年以上も前になるが
本気で宿題も,試験さえもいらないと感じた時があった。
生徒たちに課してあったものは,教科書の暗唱と,英文を書き写すこと。
英語学習で言うなら基礎の基礎である。
もちろん,どこからはじめてもいいし,自分のペースで進めていい。

その年,教科書を全部覚えてしまった子が各クラスに4〜5名
全部書き写した子が約3分の1。
ただし,試験をすると,やっぱり少しばらつく。
そう,一生懸命やっても,そこまで正確に覚えきれていない子と
さほど熱心でなくても,完璧に覚える子。
どっちが良くて,どっちがすぐれてるなんて,中学校段階では分からない。

こんなことを教師が言うと,顰蹙だが
お勉強でご飯を食べて,1点が問題になる子なんて全体の5%。
あとの子は,点がいいに越したことはないけれど,
ある程度のレベルに達していれば,1点の差に泣く必要はない。
むしろ,その子の誠実さと責任感で,周りにかわいがってもらうことのほうがずっと大事だ。

その年の彼らは,いわゆる観点1の関心・意欲・態度に関して,絶対評価なら全員AまたはB
授業は,だから,楽しくて仕方がなかった。
授業の最初には書き取りテストを毎回行うのだが,分からない生徒はわからないなりに,
一生懸命英文を書き,それでも聞き取れなくて書けない部分は想像で埋めていた。
それも,アイディア満載のちょっとしたお笑いで
いかにウィットにとんだ受け答えをするかに彼らの精力を傾けていた。
頑張った分だけステッカーを教科書に貼り,学期の最後に数えるのだが,
表面が見えなくなるくらいステッカーを貼った教科書は,彼らの誇りでもあり,自信でもあった。
「先生,ステッカー代で破産させるから,ちゃんと用意しておいてね」
と彼らは私に宣言し,私は表面上思いっきり悔しそうに,苦しそうにステッカーを貼ってやる。
「だめだ,今月はもう,弁当代が底をついた。生徒のステッカーのせいだ」
という具合である。ほんとに弁当代がステッカーに消えているなんて信じている生徒はいなかったが,
教師に悲鳴を上げさせるというのは,生徒にとっては快感だったようだ。

今,そんな授業はそう簡単にはできない。
ステッカーごときに生徒は食いついてこなくなったし,だいたい教科書を暗記なんて
面倒くさい作業は,初めっから取り組もうとはしない。強制ならしぶしぶやるが,今度はなんやかんやと理由をつけてドロップアウトしようとする。
落ちこぼれることに不安はないらしい。
打開策は,見つかっていない。

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タグ:宿題 授業

宿題を出さない授業

前回は宿題を出さない(正確には上手に出せない)話をしたが
同様の理由で予習もさせていない。
どーせやってこない子は,予習を前提とした授業の中ではますます沈んでいくしかないからだ。
じゃあ,予習をしないで,成績が落ちていくことについて,彼らに危機感があるかというと,
「ない」×100
そんな生徒に何を言っても,怖くもなんともないから効果はない。

それでは,授業中が勝負!ということになるのだが
そんな宿題も予習も,およそ補充的なものが一切ない中で
バリバリ予習していることを前提とする授業と同じだけの効果をどうやって上げるか
そりゃもう,のんびり手をあげたり,考えたり,ましてや無駄な話し合いをしている時間などない。
こちらとしては,どの子が分かっていれば,だいたい8割OKという指標生徒をもっているわけで
その子ができるかどうかはこちらからの指名で確認するしかない。

たまに「まだわかんない人立って」と理解していない自覚のある人を立たせる。
この時点で座っている人は全員答えられるはずだから,すずめは座っている誰かに答えさせる。
立っている人は周りの座っている人に「なんでや?なんでや?」と聞きまくり
わかった人から順番に座って行く。
いい加減にわかってもいないのに座ると,すずめの質問攻めにあって撃沈するので,
立っている人はけっこうしつこく座っている人たちに聞いて回ることになる。

かくして,50分が終わり,「終わっていいかな?」の問いかけに
もしわからなかったら放課後補習がつくのだが,
それが嫌さにOKを出す生徒も多い。
ただし,次の時間,分かっていないとなると,また執拗にいじめられるので
その場だけでもなんとか分ろうとはしているらしい

まあ,それで仕方がないかなと今のところは思っている。

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タグ:授業 宿題 予習

宿題の意味

宿題の出し方にもいろいろあるらしい
すずめは実はほとんど宿題を出さない。
ひとつにはぐうたらすずめの性格で
徹底させることが難しいからである。
やってきてほしい人ほどやってこないし,きっちりやってくる人には本当ならもう1ランク上の宿題を出したい。つまり,上位層にとっては生徒の時間の浪費になり,下位層にとっては教師の徒労になってしまうような宿題にどんな意味があるのか,すずめにはわからないのだ。
単にへたくそなだけかもしれないが。

ちょっと前までは,授業のない日にも教科書を開かせることを私の目標に,いろんな課題を出していた。
教科書を暗唱する。英文をいくつも書く。単語の練習をする。
どれも英語の勉強の王道である。限りなく暗記し,声に出し,音読する以外に英語の上達の道はない。

ところが,特に最近,その課題の意味さえも生徒の中では変わってきてしまった。
英語が上手になりたいと思って英文を読み,英文を書き写すのではなく,単に紙面を埋めるだけの作業に意味はない。修行じゃないんだから。(修行も必要だと思うが,それについてはまた別に)

で,すずめは実は今,途方に暮れてしまっているのである。
家庭学習の指標になる宿題を
復習の定着手段としての宿題を
各教科で偏りのないようにバランスよく出してください(できるか!)
なんて9人の教師がばらばらに授業に行って,バランスよくなんてなるわけがない。
授業の進度だってうまくはそろわないことが多いのに。

言うほうは簡単だが,集めて点検することは誰も言わない。
いまどきの「好きなことしかやらない症候群」のクソガキおこちゃまたちは,最初から,宿題なんて放置しておけば,そのうち先生が忘れてくれるものと思い込んでいる。
だから,忘れても報告にも来ないし,次の日に出すように約束しても,決して自分からは持って来ない。
こちらから座っている座席まで取りに行って,個別に声をかけないと鞄から出てこないのだ。
彼らは,学校では座っていれば成績が貰えると勘違いしている。

ほんとは担当生徒一人一人のレベルに合わせた課題を出して,
次の日にはそれについて一人一人と個別に話ができたりなんかするのが理想なんだろうが
物理的に1日40人だって,ひとりと1分話をすれば40分。それじゃ無理って平均2分半だと,もう正味2時間を超える。
4クラスあったら,8時間だ。授業がなくなる(笑)
不可能である。
一時期,毎時間の自分の課題と記録をつけさせたことがあったが,放課後,目を通すだけで2時間はかかる。
午後から研修とかで学校を空けたりなんかすると,結局行き詰ってしまった。

シンプルで,長続きし,生徒に力が付き,教師には無理がない
そんな宿題の出し方があったら,誰か教えてほしい。

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タグ:宿題 授業 課題

学習の基礎を補う体験としての総合的な学習の時間

この前,勉強のバックボーンには就学前の原体験,原知識のようなものがあるってお話ししました。
ぐうたさんからもトラバいただいたのですが,
私は,この原体験,原知識,けっこう大きなもんなんじゃないかと思っています。
特に知識が消化され,ほかの情報と融合されて,その人の中での応用力になって発現される
言い換えれば,知識が生きた知恵になる過程で,この原体験の存在は大きいように思います。

本来は学校外で,家庭や地域における活動の中で,こどもはこの体験を獲得していくものと思います。
でも,その体験がなかなか獲得されず,なにも知らないまま学校へ上がってくる子が増え
学校でそれを補うものとして出てきたのが「総合的な学習の時間」ではなかったのでしょうか。

で,乱暴な言い方をすると,教師の方の,そうした原体験の不足と煩雑さから
総合は教師にとっても地獄の時間となりました(もちろん,そうじゃない人もいます)
次の指導要領で総合の時間を減らすようになるということです。
どんな運用の仕方になるのでしょう?
現在,総合と選択教科はだきあわせで,時間を区切っています。
総合をつぶさずに,選択をなくすというのも一つの方法でしょう。

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お勉強って楽しいのに

勉強が好きか嫌いかを訪ねたら,ほぼすべての人が「嫌い」と答えるでしょう。
でも,実は私自身は昔,勉強が好きでした。
っていうか,楽しかったんです。

たとえば,理科の時間に天気図を習いますね。
その頃は新聞だって今みたいに記号だけ並んでるのではなくて,しっかり天気図が出ていました。
なんで今は北風が吹くの?
今日のお天気はこれからどうなるの?
どうして冬になると雪が降るの?
いろんな「なんで?」がどんどん解き明かされて,自分でいっぱしの予想を立てられたりするんです。
楽しくて仕方がなかった。


数学で難問が解けたとき。
国語の長い文章を読み終えたとき。
社会で昔の人たちの叡智にふれたとき。
知識の点がそれまでの点とつながって,体系化していくって,単純に喜びを感じました。

今でも,英語の単語を説明するとき

fulってのは「いっぱい」って意味ね。care(注意)がいっぱいだからcareful。beauty(美しさ)がいっぱいだからbeautiful。ついでにまん丸の月だからfull moonね。なんて言いますが,昔ほど,フンフンと喜んで聞いてくれる子はいません。
いろんな知識が結びつくって実感がないのか,その程度じゃ楽しいと思えないのか。
(じゃ,そんな単純なことも楽しかった私って,よっぽど退屈だったってこと?)

原因の一つは,その土台になる,就学前からのいろいろな生活体験が不足しているため
知識をよりあわせるだけの原知識のようなものが絶対的に不足していることでしょう。
好奇心の芽をつぶさないことも重要な要因です。
第1次の反抗期に「自分で!」と言っているのを取り上げてしまうと,その子の自立心はなくなると言われています。
「なんで?」「なんで?」を「あとでね」とか,「うるさいわね」とかいってあしらってしまうと,好奇心は消えると言います。
それって6歳までの話ですから,学校に来てからじゃ遅すぎるんです。

難しい問題ですね。

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グループでの活動 その1

ユウさんからリクエストもらっちゃいましたけど
まだ成果が出ていないもの,そんなに自慢たらしく書きにくいので
おいおいってことで


そもそも,こんなことになったのは
8月にあった校内研修会の時に
「こんなこと,ほんとはしちゃいけないのかもしれませんが」
といいながら,発表したある英語教員の話に始まるのです。

彼女は自分の持っている3クラスを3通りの授業形式で教えました。
一つはふつーに一斉授業。
一つはちょっとゆるめのグループ活動
そしてもう一つは,がっちり制御したグループ活動。

ゆるめのグループ活動のところは,指示も少なめ
ワイワイやりながら本文の読みや練習問題に取り組みました。

がっちりグループの授業では,
ビシバシ指令を飛ばして,グループで授業をしたそうです。
この辺の詳細はよくわかっていません。

で,2ヶ月後の定期テストでは

グループ活動を取り入れたところの成績がアップし,
ほとんどドングリの背比べ状態だった3クラスの成績に差が生じたということなんです。

これは,なんか使えない手じゃないだろう


最近のおこちゃまたちは,誰でものグループで活動するのは至難のわざです
コミュニケーションを取るのが下手くそですから,
常に相手から話しかけてもらえないと,自分からは話しかけられません。

そのくせ,独り立ちもしていませんから
仲良しのお友達と一緒じゃないと,一人ぽっちでの行動もできないのです。

なんか,やってみようと
そのときは思っただけで過ぎていきました

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テストに関する傾向と対策

で,前回書いたテストの作り方に対する傾向と対策なんですけど

これはもう,

 1 授業を聞くこと
 2 にワークブックをきちんとすること
 3 教科書の音読を徹底的にやること


なんですね。で,これは教師が口を酸っぱくして言ってる。

すずめの教科は英語なので,これに,単語の暗記がくるんですけど
これができないらしい。
特に男の子に多いです。

「テストの点はどうしたら上がりますか?」と言う質問には

「単語を全部憶えてきたら相談に乗ります」と答えているのですが,
そういうと,
「そんな面倒くさいことできない」って言うんです。

「それじゃ無理です。さようなら」って答えると

「そんなん,責任放棄や」とかかってきます。

「ちょっと待て。勉強ってのは面倒くさいもんや。それをやらないのは学生の責任放棄と違うんか?」とやり返すと
たいてい,そのままいなくなってしまうのです。

どうしたもんかなと悩んでしまうすずめです。

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テストの処方箋

テストの問題を作るときには,まずネタを用意します。
たいていの場合,教科書,ワーク,授業で使ったプリントが定番

次に,私の場合は,観点別なので,どの観点の問題を何点作るかを決めます。
だいたい観点は4観点ですが,
関心・意欲・態度には提出物や課題レポートが入ったり
授業中のパフォーマンステストが入るので,3つだったりします。
3−3−4か2−2−3−3ぐらいに分けて作ります。

次に問題のバリエーションを考えます。
前回はこのパターンだったから,今回はこれにしようとか
記述式のお題は何にしようとか。

大枠が決まったら,パーツを探します。
教科書の大事なポイント,ワークの問題,プリントの内容などを参考に
問題を作っていきます。
このときに,難易度を決めます。

20点以下の子が出にくいように,ワークと寸分違わぬ問題を少し。

ちょっと単語や場面を変えたものを少し

最後に100点防止のために難問を一つ,スパイス代わりに入れます。

(最近はこのスパイスなんかなくても,100点が出なくなりました。代わりに,ワークと寸分違わぬ問題すら解いてくれない子が増えてきました)

こうして問題を作っていくのですが

どうですか?お母さん方,少しは参考になりますか?
っていっても,もうテストは終わっちゃったかもしれませんね。

生徒にはちゃんと手の内明かして,
テスト返しの時には,
「これはワークの○ページの問題」とまで言っているのに
ワークをやらない子が何人もいます。

「何してたの?」って聞くと,「テレビ見てました」

テスト対策には「テレビを封印」
が一番効くかもしれません。

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日本の学生がお勉強しないのは

なんか、暗いニュースやなあと思いながら、学校のソファでこのニュースを読みました。

みんなのニュース:

小学生から「負け組」 勉強の目的見えぬ子供たち 

「勉強が役に立つ」と考える東京の小学生の割合は、世界6都市の中で最低であることが、ベネッセコーポレーションが実施した学習調査でわかった。
進学希望でも「四年制大学まで」が18%にとどまり、
「中学まで」「高校まで」が合わせて21%と、6都市の中で最も“低学歴志向”が強い。学校外での勉強時間も3時間半以上が14%もいる一方で、「ほとんどしない〜1時間半」も半数以上いるなど、二極化が浮き彫りになった。

 調査は東京、ソウル、北京、ヘルシンキ、ロンドン、ワシントンDCの6都市の学校に通う10歳と11歳の小学生を対象に、2006年6月〜07年1月にかけて実施した。回答者は5都市で約900人〜1300人、ヘルシンキのみ約500人で、計108校。男女比は半々。各都市の公的な教育機関などに依頼したほか、ホームページの学校情報などを参照して、地域の教育水準、学力レベルが偏らないように対象を抽出した。

 「金持ちになるために勉強が役立つ」と考えている子供の割合は、他の都市が6割を超えたのに対し、東京は43%。「一流の会社に入るために(役立つか)」など、経済的な豊かさや社会地位と関連づけた質問のほか、「尊敬される人になるために」「心にゆとりがある幸せな生活をするために」といった質問でも、最下位だった。

 調査を担当したベネッセ教育研究開発センターの木村治生・教育調査室長は「英米では、授業の中で、勉強の目的や、何に役立つかなどをしっかり説明している。中国や韓国では、勉強して良い大学にいけば、豊かな生活を送れるという意識が社会全体で強い。日本では、勉強の価値を下げるような言説があるのではないか」と推測する。

 北京と東京の子供が、学校外で平日に学習している時間(塾での時間も含む)を比べると、3時間半以上の長時間勉強する子供の割合はほぼ同じ14%。だが、北京は「2時間から3時間半」が計46%いるのに対し、東京は「ほとんどしない〜1時間半」が合計で60%と、学習時間の面でくっきりと二極化している。木村室長は「東京は、学習時間に長短がある子供が混在しており、学校の授業で教えにくいのではないか」と格差の大きさを心配する。

 テレビを3時間半以上見ている子供は、ロンドン25%、ワシントンDC28%いる。東京も22%で3位。平均試聴時間でみると、東京が135分で6都市中、もっとも長い。

 一方、ソウルでは、週5日塾に行っている子が半数いる。木村室長によると、ソウルでは学校の校門前に塾が乱立しており、成績優秀者の写真を掲げたり、学校まで送迎バスが来たりするケースがあるという。

 木村室長は「欧米の小学生の学習時間は短いが、年齢が上がるにつれて長くなる。ソウルと北京は小学生からずっと長時間勉強している。東京は小中学生の方が高校生より勉強時間が長い」と説明した。高校生同士で比べると、東京の子供の学習時間の短さがさらに際立つかもしれない。

 大学院まで進学したいと答えたのは、北京市が最多で65%、ソウルの30%が続く。それに対して東京は14%。四年制大学への進学を希望する子も18%にとどまった。

 学校の成績を7段階に分けた場合、最上位の「1」をとりたいと思っている子の割合も、東京は低い。最多は北京市の86%で、東京は49%。6都市中5番目だった。最下位はヘルシンキの19%だが、がんばれば「1」をとれると思う子供の割合になると、ヘルシンキは一転して5割を超える。北京のトップ(76%)と東京の最下位(37%)は変わらず、小学生の段階で「負け組」意識を持つ児童が東京には多いといえる。【岡礼子】

 2007年9月21日


ひとつに、何となく豊かになっている東京の子どもたちが
将来に建設的な夢を持っていないってこともあるのだと思います。

成熟した文化は時に刹那的になり、享楽的になり
そしてまた新しい文化が生まれるという歴史を繰り返してきましたから
その文化創世のきっかけが何になるかわかりませんが
歴史は回っていくのかもしれません。

それにしても、ちょっと悲しい結果です
これじゃ子供もおもしろくないですよね。
ストレス抱えて、「やるぞ!」みたいな気分もなく
そりゃ壊れもすると思います。

大学への進学目標が18%
でも、大学への進学率はついこの前、50%を超えました。
学びたくもないのに、進学だけはしていく子どもたち、
そりゃ勉強なんてしませんし、ろくなことを考えていないはずです。

この子たちの目を輝かせ
夢を語らせるにはどうしたらいいのかなあ
一朝一夕にはいきませんが、あきらめずに語ることなんでしょうね。


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3年生の夏

夏休みに突入しました。
3年生たちは,すでに部活を引退している子もいれば,
まだまだ勝ち残って試合を控えている子もいます。

高校では体験入学が目白押しで
毎日どこかの学校で何かをやっているといっても過言ではありません。
高校も大変な時代になりました。
自分の学校の学生を鍛え,補習し,さらに中学生の呼び込みに保護者への広報活動。
教育全体がサービス産業になりつつあります。

県大会が終わって,何人かの子どもたちはブロック大会にコマを進めました。全国大会へ行く子もいます。
予想された結果が出なかった顧問の教師が,私にボソッとこぼしました。
「親は文句言ってないかな。」
冗談じゃない。
まったくほったらかしにしているわけはない。一生懸命面倒をみ,心配も気配りもしていた教師に,何を文句を言う必要があるのだろう?

「勝てなかったし。」

勝たすために部活はあるのではありません。
これは譲れないポイントです。
勝たせる目的なら,きちんとコーチを雇って練習させればいいのです。
オリンピック選手は部活だけからでは輩出できません。
所詮,顧問は教科の教師であって,スポーツの監督でもインストラクターでもないわけですから。
それが,インストラクターになってしまっていたら,今度は教科の教師として問題があるでしょう。
どっちでお給料もらってるの?ってことになります。

大人たちの思惑とは無関係に,
子どもたちは泣いたりドキドキしたりしています。
負けた時点で,その子の部活動は終了し,受験生としての夏が始まるのです。
そして,2年生にとっての暑い夏が始まります。
夏休みにはもう少しドラマがありそうです。

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驚愕の知識

前回の記事では,書ききれなかったのですけど
子どもたちといろいろ話していると,いろんな事があります。
テストの前など,テスト勉強に付き合ったりもしますが,
新たな発見というか,驚愕の新事実というか,
わかりやすく言うと,

呆れてものが言えない
状態になってしまうのです。

前のテストだったか,日本の都道府県が試験範囲に入っていました。
47都道府県なんてとんでもない。
5つ6つでもアヤシいものです。

じゃ,地図の上の方から言ってごらん
北海道
よしよし,わかってるじゃん。次は?
東京
は?そこは青森
あわもり?

青森県のひと,ごめんなさい。彼女はほんとに知らなかったのです。

じゃ,北陸3県は?
えっと,富山と,
よしよし,いいぞぉ
石川とぉ,
よし,もうちょっと,
大阪!

☆α==(・・#)パーンチ

その彼女。今度は数学を聞きに来ました。
計算が合いません。

え?6÷2は?

でしょ。じゃ,6÷1は?
わかりません。

仕方ない。チョークのにわか算数セット登場です。
ほら,チョークが6つあるでしょ。
これを二人で分ければ,6÷2ね
じゃ,一人で分けたら,一人はいくつ?

え〜,わからん

彼女に6÷1は6を説明するのに,10分はかかりました。

まだあります。
今度は男の子です。
一日一善を一日一膳とかく子が昔はいて,
みんなに笑われたものですが,膳なんて漢字を書ける時点で素晴らしい
彼の答えは,同じ意味でも一日一食
よほどお腹が減るらしい。
その彼,この前はテストに口語自由詩を五体自由詩と書いて
国語の先生をひっくり返らせました。

それがみな,ネタで,うけるためのものなら,それはそれですごいことですが,残念ながら,彼らは真剣なんです。

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夏休み前にはなぜか集会

夏休みというと,決まって学年集会というのがあって
やれ,あれをしてはいけないだの,ここへ行ってはいけないだの
言っても聞かないヤツは聞かないし,
言わなくてもわかってる子は心得ているということを話す時間がある。

この年になると,何かを話す順番が回って来るものだが,
今年はお勉強の話を担当することになった。

大きな声では言えないが,すずめは実はお勉強が苦手
しかも,計画性ゼロ
その場しのぎの出たとこ勝負でここまで来てしまったお祭り女である。
中学校の時の学校に通う目的は,好きな男の子の顔を見ること。
年齢がわかるが,学生カバンをぺったんこにして
毎日スカートを寝押しして,ひだの手入れを怠らず
パーマはかけさせてもらえなかったから,命をかけて髪を巻き
なくなるような下手な真似はしなかったが,眉は抜いて形を整え,
毎日のお供にキャンディをカバンに忍ばせて学校に通っていた。
今ならば,生徒指導教師のブラックリストに完全に載っている。

それがお勉強の話である。
さて。。。。

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では,ここから真面目な教師のお話
タグ:夏休み 宿題

気になる気になる・・・・どんな勉強法?

今日は学校の入り口に,近くの塾のお兄さんがチラシを配りながら立っていました。
夏期講習の申し込みはもう終わっているだろうから
何を持っていたのか知りませんが,時々立っています。
朝から大変だなあと思います。
だって,塾は学校が終わってからがショータイム。
夜は11時頃までやっています。おこちゃまはお休みタイムに入っています。

で,そのチラシまきをした日の教室のゴミ箱は,
さっき配られたらしきチラシでいっぱいになっています。
もったいないような,仕方がないような・・・・
教頭がそれ見て曰く
「しまった。玄関に廃品回収用のボックス置けばよかった。」
それはそうかもしれませんけどね,
チラシ配ってるすぐ横に廃品回収ボックスってなんかイヤミじゃないですか?
まあ,商売敵?ですから,それくらいはアリ?かな。

でもね,最近,塾が気になるのです。
だんだん子どもが減る中で,生徒の確保に回らなきゃいけない所も出てきたり,
それでもね,たっくさんある塾の中には
きっとカリスマ講師もいるでしょう。
そんな講師の授業を見てみたい!
校区内の塾には『すずめ対策』なんてテスト対策まで存在してるらしいし,
それも是非見てみたい。
私の授業のプリントも,テストも,テスト範囲のプリントもあげるからさ。
授業ぐらい見せてよ!!

と,昨日,ふとしたところで,見つけたこと。
このページにもアドセンスって広告が貼ってあって,
(これがこの前,また匿名で地方公務員法に抵触するんじゃないかとご批判をいただいた)
そこに表示されてる
「90分」で学年1位を取る方法ってのが
とんでもなく売れているとか。
ん?これってどこで売ってるの?
どんなものなの?
ハテナマークが増殖しだしたすずめは潜入いたしました。

見つけた!

ここです。これ。
言っときますけど,売り込みじゃないですからね。
それこそ石投げられます。

でも,たまらなく興味あるなあ。
これってほんとに効くんでしょうか。
(でもさ,そんな簡単にみんなが1番になれたら,塾だって苦労しないよね。やっぱりあり得ないか。)
塾の先生。だれか教えて下さい。
それか,誰か買った人いますか?
知り合いがやってるとか。
教えてほしいなあ。

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お勉強のできる子 ゆうちゃんの場合

今まで,教員生活も長いけれど,東大まで行った子は
田舎のせいもあり,そんなにたくさんはいない。
最近ボチボチ出てきたのだが,ゆうちゃんを思い出すに
どう考えても少子化のせいか,東大のレベルが下がっているとしか思えない。

ゆうちゃんは今は卒業して,なんたら研究所とかいうところにいるけれど,それまでは研究で世界中飛び回っていた。
それも,山の中ばっかり。
中学校の時は体育とはあまり縁がなく,音楽が好きだったゆうちゃんが,世界の山地,ジャングル,森林地帯をめぐるのだから,人生ってわからない。

そのゆうちゃんは,中学校の時,とにかく何でも興味を持つ子だった。
授業中でも,終わってからでも,「なんで?」「なんで?」と子どものようにまとわりついてくる。
実験などしようものなら,「なんで?」「なんで?」はよりスピードと迫力を増し,教師が納得いくように答えるまで許してくれない。
納得すると,目がきらきらして,「へ〜〜え,おもしろ〜い」と帰っていく。
教師の言うことに合点がいかない場合は,眼鏡の奥で,目が据わる。
「なんで?」
それは,教科の内容に留まらず,大人の矛盾も鋭く突くことがあり,
キッとにらまれたら,けっこう怖いものがあった。
私の授業じゃなくても,
「先生,今日ね,ゆうちゃんこわかったよ」と生徒たちが報告に来るぐらいだから,よほど迫力があったのだろう。

ゆうちゃんは自分に対しても厳しい。厳しすぎるくらい厳しい。
塾なんて行っていなかったから,学校の勉強だけなのだが,
「宿題がなかなか終わらなくて」と夜中まで勉強しているときがよくあった。そうなんだ,塾がなくても夜中までかかるんだ。10時に寝てるヤツは要領がいいのか,それともやっていないのか。

予習も欠かしたことがなかった。常にきちんと準備して授業に臨み,終わった後の教室にゴミを残すようなことも絶対にしない。教師が集め忘れるような宿題でも,できあがっていなかったことはないが,それを自慢にしたり,他の子どもをバカにするような事はなかったし,質問されれば,誰にでも一生懸命教えていた。
もっとも,あまりにもすばらしいゆうちゃんの説明に,ついて来れない子も何人もいたようだけれど。

でもって,そんなゆうちゃんは結局3年間塾にも行かず,
テストは平均96を下がったことはなかった。
いや,97を割って,96点だったときに,悔しくて泣いていた。
「だって,教科書に出てたことが解けないなんて,悔しくて」
と彼女はぽろぽろ泣いた。
あまりの激しい反応に,教師にも慰めの言葉は見つからなかった。
いや,正確には,96点で泣いちゃうほど悔しいということが,経験がなくてわからなかったのである。

こんな子もいるんだ。すずめには新しい発見だった。
卒業して3年後,東大に受かったときいて,
「なるほど,こういう子が行くのが東大なんだ」と妙に納得した。

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お勉強できる子の共通項

毎年何百人と生徒がいるのですから,そりゃあ中には天才肌から,自分の名前を漢字で書けない子まで,いろいろいます。

どんな子がお勉強できるのかなと今までの数々を思い出してみると,
やはりいくつか共通項があります。

実は,塾に通っているかどうかは,さほど問題ではありません。
この子,すごいって子の半分は通っていますが,
半分は,通わずじまいか,通っても3年の夏休み以降です。

理解が早いか遅いかも,半々です。
感覚としては,むしろ,1回目に聞いて,よくわからなくて,
自分で反芻してストンと落ちるってタイプが多いように思います。

ただ,集中力と,わからない問題に対する粘りはどの子も共通して持っていますね。
わからない問題で,頭ひねってるときも,簡単に投げ出そうとはしないし,下手に手を出そうとすると,
「ちょっと待って,わかりそうな気がする」って自分で考えようとしますし,モードに入ると,周りの音なんて聞こえなくなっちゃう。
それで,授業中にわからなかった問題なんかも,次の時間にはちゃんとマスターしてるんです。
この辺がすごいですね。
首ひねりながら終わっても,次の授業には晴れ晴れしてるんですから。

で,これも共通して言える事なんですけど,親は「我が子は鈍くさい」と思ってるかして,ゆっくりのんびりやっていても,決して急かさないんです。それどころか,「勉強しなさい」とも言わない。
子どもを信用しているんです。自分の子どものペースを掴んでいるというか。

こうすればお勉強ができるようになるっていうんじゃないですからね。間違えないでください。そうやって10余年,育ててきた結果そうなるんです。

もう一つ,概してお勉強できる子たちは,教科書をバカにしません。
しっかり読んで,隅々まで勉強します。素直に足下をかためる努力ができるかどうかが,結果を左右するのかもしれませんね。

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タグ:学校 成績

英語は憶えなきゃダメなの

最近の子は,といういい方はしない方がいいと思うが
それにしても,勉強しない人たちが増えた。
ちょっと前まで,私の目標は
英語の授業のない日でも英語の教科書を開かせる
ということだった。

もーそんなの!

英語の授業があっても教科書を開かない人たちが出てきて
私は敗れ去った

勉強のクセがついていない人たちは
単語のテストだと言っても,単語をおぼえられないらしい。
もちろん,手で何度も書けば彼らの若い記憶力なら憶えられるはずで,
ようは憶える訓練をしていない人が,書きもしないで眺めていても
頭に入るはずがない。
そんなもん,穴が開くまで眺めてたって,それじゃ憶えられないって。

やむなく,作戦を変えて,今年の目標は,
教科書暗記を授業に入れ,全員が作業することで稼働率を上げること

5分で教科書暗記,その後発表。なんて事もよくやるが,クラスの3分の2はなんとか憶えられる。後の3分の1は相変わらず。教師が手伝っても,なかなか単語一つ満足に憶えられません。

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写経の効用

一頃の「新しい学力観」から,再び点数至上主義にシフトされていると強く感じるすずめです。

とは言っても,子どもたちの様子には楽観できる要素なんてありませんから,なんとか頑張るしかありません。

すずめは今,2年生を担当しています。
受験まで間があると言っても,勉強しだしてから成績向上に結びつくまでが半年かかると言われるのですから,モタモタしていると間に合わなくなります。

計算ができない(分数になると,正答率ががたっと落ちる)
ものを知らない(石川県の隣が大阪府だと信じてるヤツもいた)
英単語も覚えていない,といろいろ頭を抱えることはあるのですが,
なんと言ってもほっとけないのが作文,漢字。
「2年生になって」なんて,ウソでも勉強頑張るとか,部活頑張るとか,書けば100字や200字埋まると思うんですけど,
これが1時間かかっても,真っ白な原稿用紙を前にウンウン唸っている,なんて男の子が何人もいるのです。

NIEの取り組み発表校で,小論対策に新聞記事を写しているという学校があり,これはいけるのではないかと,パクることにしました。
そうです。タイトルの「写経」というのは,梵語を写すのではなく,新聞のコラムや生徒に身近な記事をひたすら写すのです。

最初はえ〜!?なんて言っていた人たちも,半ページ写す頃には,必死の顔になり,真剣に鉛筆を走らせる音しかしなくなりました。
まだ始めたばかりなので,効果のほどは未知数ですが
文章がうまくなりたかったら書くしかない,ともいわれますし,
半年程書き続けてみて,様子を見てみようと思います。

せめて少しは言葉を知るとか,漢字を覚えるとか,効果があって欲しいものだと思います。

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勉強は面倒くさい作業なんです

「先生,どうしたら英語の成績あがる?」
この質問をするとき,生徒たちはいったいどんな答えを期待しているのだろう。
残念ながら,私はあまり満足のいく答えを返していない。
なぜなら,それはとてつもなく面倒くさい作業だからである。

一番手っ取り早くても,教科書を最低50回は読めという。
さらに,単語を覚えなくてはいけない。
じつはそこまでいけば,あとは何もしなくても,平均点を取るぐらいにはなるのだけれど,子どもたちにはそれができない。
特に男の子に面倒くさがりが多い。

「そうね,まずは教科書を最低50回読みなさい」

その時点で大半の生徒は「え〜〜〜っ」といってどこかへ逃げていってしまう。
「それから?」と聞いてくれる子はほとんど0と言ってもいい。

だまされたと思って,ほんとにやったら,成績ぐらい上がるのに,ともったいなく思う。

また,英語の教師が,いい加減なことをと思われるかもしれないが,
私が英語をやろうと思うきっかけになった,鳥飼久美子さんという同時通訳者がいる。
この人の同時通訳があんまりかっこよくて,私は英語に憧れた。
この鳥飼さんが師と仰ぐ,同時通訳の神様が國弘正雄さんというのだが,國弘さんが言う,英語の上達法は教科書を500回読むこと。
500回はあんまりだから,50回にまけておいたので,
ほんとは10分の1じゃ効果も薄いかもしれない。

まあ,子どもの言うことなら,仕方もないが,親も一緒である。
保護者懇談の折,
「先生,勉強の仕方がわからないらしいんです。教えてやって頂けませんか?」とよく言われる。
「おかあさん,勉強の仕方は,4月から,学校でうるさいほど言って聞かせているのですよ」
「え?でも,子どもはわからないって言うんですけど」
「じゃあね,試してみて下さい。とにかく教科書を読むことです。頑張って50回読めって言ってみてくれませんか。きっとえ〜〜〜って言いますから。」

何人のお母さんがほんとに試しているかは知らないが,2度目を聞かれたことはない。
子どもの返事にガックリきたか,私の答えに満足できなかったかだが,どっちなのかは聞いたことがない。
母も,もっと効率のいい方法を求めているのだろうか。
勉強は,ひたすらおぼえる面倒くさい作業がベースになる。
でも,これができないと,勉強はまずできるようにはならない。

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勉強は一人でするもの・・・・ではない部分

勉強は一人でするもの,というのが常識です。

でも,こと中学2年生あたりのクラスに関しては,そうじゃない場合がよくあります。
まだ受験生には間があるこの時期は,
勉強といっても,まだまだ周囲に流されます。
周りが勉強する集団だと,自然に本人も勉強するようになりますし,
周りがそうじゃないと,全く勉強しなくなります。

宿題ひとつをとっても,
クラスによって,やってない人がバカにされるクラスと
真面目に期限を守る人がバカにされるクラスに分かれるのです。

これが,期限を守らない方が優勢になると,教師には苦しいです。
声を嗄らして,毎日がんばらないと,課題が3分の2より出ない。
という事態になりますし,勉強なんてあっち向いてホイになりますから,授業だってうまくいかない。

毎日気合いを入れて教室に入らないと,授業が成り立たなくなってしまいます。
私語,よそ見,居眠り,内職(手紙を書くなど)で,生徒たちは目先の楽しさを満喫してしまい,成績は下降します。
よほど,塾漬けになって,学校なんて見向きもしない人以外は
進級当初より1ランク〜2ランク下がっての3年生を迎えることになります。

一方,期限を守る方が優勢になったクラスは,
今度は勉強しない子には大変苦痛のクラスになります。
何故って,課題を仕上げない子は人間扱いされなくなるからです。
子どもは多かれ少なかれ,ストレスのはけ口を自分より弱い子に求めますから,自分より課題提出の遅い子をバカにするのです。
一部,どうしようもなくついて来れない子もいますので,
教師が意図的に守ってやる(具体的には,班長や仲良しにさりげなく手伝ったり一緒に組んでやらせたりする)必要がありますが
だいたい5割の,どっちにでも転ぶ子は
バカにされたくない気持ちから,必死で頑張ります。

当然,授業中も,真面目にしていないと課題ができませんので,授業を聞きます。
不思議なことに,集中すると,授業ってなかなか面白いのです。
ちょっとした教師の冗談も,聞き逃さないので,笑えますし,
友だちの発言にもタイムリーに反応できて,
楽しむことができるのです。
そんなクラスでは,ノリと反応が良くなりますので,
教師の方もついつい羽目を外し,いっそう面白くなるという循環が始まります。
中学2年程度なんて,実はそこそこの能力のある子なら,
授業中に理解してしまえば何とかなることが多いので,
ノリのいいクラスの成績は上がります。
これは,家庭学習時間の平均とは関係ありません。

2年生を好成績で突っ走ってしまった生徒は
そのままの勢いで3年に突入していきます。

どちらが生徒にとって,あとあとまで楽しめるかといえば
大人が考えれば明らかなのですが,
子どもには実はよくそこの所が見えません。
だからこそ,教師の勝負所なのです。

勉強は一人でするんじゃない,クラスでするんや
頭じゃない。ノリと体力で勝負するんや。


だからね,おかあさん
隣の席の子が提出物を出すか出さないかは
自分の子どもには関係ないと思っていませんか?
違うんですよ。
クラスの中の勉強しない分子をのさばらせると,
みんなの成績を左右しかねないのです。

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勉強は好き嫌いでするもんじゃなくて

小中学生意識調査:中学入学後、勉強嫌いに−−宇都宮市教委 /栃木5月24日12時1分配信 毎日新聞

 ◇小・中間の学習の差浮き彫り−−「理数系離れ」裏付け
 「中学に入学すると、勉強好きの子供が半減する」――。子供の学習意欲が中学入学後、大幅に低下する実態が宇都宮市教委がまとめた意識調査で明らかになった。中学進学後は、理数系科目を大切と思う生徒数も急減しており、小・中間の学習意識の差が浮き彫りとなった。
 市教委の別の調査では、中学入学後、学習意欲低下だけではなく、いじめが約3倍、不登校が約5倍と大きく増えている。このため、小・中間の教員の交流や、小学校での教科別授業の導入など、意識の格差を是正する方針という。【塙和也】


これだけ見てると,また,中学校で勉強が難しくなるから,教員の教え方が下手くそなんじゃないか,などと,いろいろ言いたくなると思うんですけど,ちょっと待って下さい。

勉強って楽しくなきゃいけないものですか?

小学校の批判をするつもりはないですけど,
中学校に上がってきたときに,彼らに一番欠けているものは,
努力して憶えること。
私にはわからないこともありますから,断言はできませんけど,
年配のみなさんなら,
「九九はどうやって憶えましたか?」の問いに
「泣いて憶えました」というのがウンウンとわかると思います。

今の中学生たちは泣きません。
信じられないでしょうが,中学1年で,クラスに3〜4人は九九を言えない子がいます。
もちろん,全部じゃなくて,6の段か7の段辺りがごちゃごちゃになるのですが。
そんな彼らですから,漢字も英単語も頭っから憶えようとはしません。
社会の年代も,人の名前も憶えませんし,日本の都道府県なんて3つも言えないありさまです。

「楽しい」?楽しくなきゃいけないなんて,
こびすぎてないですかね。
世の中楽しいことばかりじゃないし,
苦しくたってやらなきゃいけないものはやらなきゃいけないんです。

楽しいことはするけれど,イヤなことからは逃げてしまう。
大人は「楽しい」神話に踊らされて,
イヤなことから子どもを遠ざけるあまり
子どもはどんどん好きなことしかできない人間になっていくのです。
それを当然の権利として,
イヤなことはやらないという究極のだだをこね
結果的に使い物にならない人間に育っていってしまいます。

中学校に来て
1年生でいきなり不登校になる何割かは
小学校の時には優等生で,先生にも親にも期待され,
中学校でいきなり点数が伸びなくて,
そのギャップを受け入れられなくて
学校にも来なくなるケースがあります。
周りはいじめやイヤなことをいろいろ探すのですが
なかなか見つからなくて,途方に暮れてしまいます。

世の中は楽しいことばかりじゃありません。
それは大人が一番よくわかっていて
子どもにちゃんと伝えなきゃいけないことでしょう。
生きてることが100%楽しいのは小学校に上がるまで。
それからは,楽しくないことをきちんとやっていく中にこそ
キラリと光る楽しさや喜びがあることを教えませんか。

楽しいことしか知らないで育つと,そのうち喜びや幸せを感じる力が退化します。
幸せの中にありながら,それを感じることも,まして感謝することもできないなんて,あまりに可哀想ではありませんか?
周りの大人は,可愛がるあまりに,子どもの「幸せを感じる力」を奪っている皮肉な現実を知らなくてはいけません。

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タグ:学校 授業
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