修学旅行−自分で読んでよ!

すずめの町は,地方都市のそのまたはしっこの方で
電車なんて関係ない地域である。
したがって,生徒たちも,駅といってもピンとこないし
電車なんて,修学旅行まで一回も乗ったことがないという生徒だっている。

それが,USJの近くで1泊し,そこから班別行動で,大阪に出ていくことになった。
ユニバーサル・シティから大阪へは,ゆめ咲線という電車で西九条まで行き,そこから大阪環状線に乗り換えて出ていく。ゆめ咲線の何本かはそのまま環状線に乗り入れており,乗り換える必要はない。
生徒たちは一応,その路線は学習してきているはずであった。
西九条でしばらく見ていると,なるほど,派手なキャラクターを描いた電車は西九条とユニバーサル・シティを往復しており,
普通のオレンジ色の電車が大阪環状線に乗り入れているのだが,もちろん,生徒たちはそんなこと,知る由もない。

そのオレンジ色の電車から,生徒がばらばらと降りてきた。
「あんたたち,降りなくていい」
と大声で言っても,もちろん生徒にわかるわけはない。
ポカンとしている生徒たちを残して,電車は行ってしまった。

「あの電車,乗り換えなくてよかったのに」

「え〜〜〜。だって乗り換えって先生いってたし。」

「そのまま行けるのと,乗り換えるのがあるの。そんなことぐらい,自分でちゃんと見てよ」

「そんなん,わからん」

「まあいいわ。次に来るのに乗ったらいい」

ところがまた,こういう時に限って,次に来たのは京橋止まり。大阪城に行こうと思ったら,一駅足らない。
しかしまた,電車の行き先なんか読んでいない生徒たちは,
「大阪城にいくのなら,次のを待って」
というより早く,ゾロゾロ乗って行ってしまった。
あ〜あ,どうするんだろう。まあ,いいか。

と,
「先生,みんないなくなっちゃった」と現れた女子2名。

「あんたたち,何してたの」

「自販機でこれ買ってたら,みんないなくなっちゃったの」

「電車,乗ってったよ」

「え〜〜〜〜,どうすればいい??」

聞けば,大阪城に行く人たちだという。まさにはまりのグループ。
どうするも,こうするも,追っかけるしかない。

「きっと,他の人たち,京橋で,次の電車待ってるから,駅で見つけて合流しなさい」

むちゃくちゃ言ってるのは承知だが,走っている電車から見つけて合流するしかない。しかも,京橋より向こうには行っていないのは確実なのである。

「わかった,じゃあ行くわ」

本人たちだって必死である。出発して5分で置いていかれたのでは,
その後を楽しく行けという方が難しい。
あとで聞くと,大阪の駅で合流できたらしい。めでたしめでたしである。

彼らも,少しは電車に乗ることを勉強したことだろう。

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