いつの間にか怖くなくなったものたち

初任のころ,怖いものがたくさんあった。

ひとつは指導主事
授業のヘタクソだったすずめは,訪問があると,ぼろぼろのボロ雑巾になった。
たまたま指導困難校に準じるようなところだったので,
だいたいベルとともに生徒は半分しかいない。
トイレや手洗い場や階段の踊り場からうざうざ集めてきて授業がはじまるのだ。
生徒への注意の仕方が良くない。英語を使う頻度が低い。指導案の書き方がまずい・・・・etc指導主事が学校に来る日は胃の痛くなる思いがした。

それもいつしか,同僚が指導主事になるようになり,校外の仕事でいろいろな人と会うようになって,かわっていった。
携帯に登録される名前に指導主事とほかの学校の校長先生が並ぶようになって,指導主事は怖いものリストから消えた。
高校の同級生なんかが指導主事になるようになると,ため口きいていいのかなと自分を省みつつ,好きなことを言ってしまう。
先日,ちょっと年下の同僚に聞くと,やっぱり指導主事は怖いらしい。
どうやらすずめは相当図々しい性格なんだなと自覚した。

もうひとり初任のころ,怖かった人がいる。
今は組合の執行部で,学校現場にはいない人だから,
会うことはほとんどなくなったが,
当時,私にとっては,行動規範のような存在だった。
この人を怒らせないように,馬鹿にされないように
必死で強がっていたのが初任のすずめだったのである。

一番最初に叩き込まれたのが
「飲み会はさぼるな」「飲み会の次の日に遅刻するな」「職員会ではものを言え」の3つであった。
(しかし,実は,すずめが今あるのは,このおかげなので,男の人にも管理職にも,言うことを聞いてもらうポイントは飲み会参加と,それに甘えないことだというのは,日本社会の現実なのである)
職員会でボケっとしていたりすると,「お前は何も考えていないのか」と怒られたし
生徒に毅然とできず,程度の悪い仕事をすると「迎合するな」と一喝された。
そのくせ,リーダーの子たちに,管理的なことをさせると,今度は「リーダーを教師の手先にするな」と怒られる。
とにかくよく怒られた。
自分で言うのもなんだが,よく頑張ったと思う(笑)

次の学校で会ったとき,「お前の1年目は本当にどうなるかと思ったけど,素敵になったな」と初めてほめてもらえた。

その,昔の行動規範と久しぶりに顔を合わせた。

今でも相変わらず「こいつは昔,細い脚にミニスカートをはいていた」とセクハラ発言から始まる。
昔なら何も言い返さなかったかもしれないが,
今では,すっかり怖いものリストから消えているので,
「またそんなセクハラ発言で,人の脚しか見るところはなかったのかね」と,すっかりおばちゃんになってしまった。
昔から生意気だっただの,図々しかっただのと言われて,適当にあしらいながら,ふとあの頃が懐かしくなったりした。

時には手厳しく怒られて凹むのもいいのかもしれない。

と思っていたら,やられた・・・・。
「お前,若いもんをなんも仕込んでないやろ。だから学校がおかしくなるんや。自分が仕込んでもらった分,恩返しするのが筋ってもんじゃないんか。」

ぐぅ・・・・。

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