土日をはさむと,気持ちも変わるかもしれないというので
休みの日だったが保護者も呼び出して校長と面談
子どもにはそれ相応の罰則を,親には校長からの訓告(?)をということで事件の後始末となった。
終わってしまっても職員も,校長も,親も,そろって首をかしげるのは
高校受験も控え,しょーもないことをしていてはいけないと
みんなが気をつけ,行動を控え,勉強にいそしんでいるこの時期
なんでそこまで後先みずのことをするか?ということであるが
まあ,15歳が子どもだと考えれば,
時期なんて関係ないのかもしれないし,ふと頭に浮かんだことにそのままブレーキがかからないというのも,子どもなのかもしれない。
でも,そのまま卒業されたのではいつか犯罪者になってしまうかもしれないので
やっぱり何かの抑止力は身につけてもらわなくてはマズイだろう。
40日ほどの実質登校時間でそれが身につくのかといわれれば
「そんなもん,無理やろう!!」と暴れたくなるが
最近の
「あんないい子が,なぜ突然」とか
「普段からは想像できません」とかいう事件後のコメントも,
そんな子どもの状態から脱していなかったと考えれば
きっかけさえあれば何が起こっても不思議はない。
すずめちゃん,あれはね,過去と現在と未来がきちんとつながってないの。最近多いんだって。だから,その場,そのときでは,「これをやったらどうなるか」ってことがうまく意識できないらしいんだね。だから「ウソ!」ってことをやらかしちゃうんだって。と生徒指導担当がわかったようなことを言うのだが,確かにそう考えれば辻褄はあうけれど,やっぱり,なんでそうなるの??という思いはぬぐえないし,ますます同じようなことを繰り返すんじゃないかと不安になる。
あんまり気分もよくないので,午後からは映画に行こうと思って学校を出た。
さて,何を見にいこう。
もちろん娯楽映画ではないが,あんまり知らないとはいえ,チェ・ゲバラという人のロゴぐらいは見たことがある人が多いだろう。
何をした人かはわからないかもしれないが。
私がこの人を知ったのは,「エビータ」というミュージカルで,ペロン大統領の独裁政権をいやがったチェがアルゼンチンから逃れていくシーンだった。
その後彼はメキシコで過ごし,キューバに渡ってキューバ革命の中心人物となった。賢く,冷静で,人を見捨てず,多くの人に愛され,革命を理想として生きた人である。美化するのもおかしいかもしれないが,金持ちに搾取され続ける社会では,賢い人が純粋に考えると共産政権になると私は考える。搾取(と本人は思っていないし,今の社会では「勝ち組」という言葉がこれにあたるだろう)する側にはまことにやっかいな存在だ。でも,今の日本でもよく似た構図ができつつあるから
派遣で切られてホームレスになった人たちや失業の不安におびえ続けるワーキング・プアの人たちにくすぶる不満や不信感を組織化して開放するリーダーと考えれば,日本にだって出てきても不思議じゃない。
まあ,そんな人だから,私はあこがれてはいるが,
(教師が共産主義にかぶれてはクビになるかも)
決してハンコックやスーパーマンのようにスッキリするものではない。
しかも,一作目ではまだ殺されてはいないが,チェ・ゲバラは革命運動の途中で捕まって処刑されてしまうのだ。
そのときの兵士が,なかなかためらって撃てないのにたいし,
「早く撃て,それ君の仕事だろう」と言ったとかいうから
やっぱり最期までかっこいい人なのである。
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